PCXのバッテリー上がりの原因
なぜかバッテリーが上がってしまう。バッテリー上がりが繰り返してしまう。その都度JAFを呼んでジャンプアップしてもらって何とかなってるけど、根本的な原因がわからない。こんなことありませんか?
バッテリーが何度も上がってしまうという事があれば、どんなことが可能性としてあるのか考えてみましょう。
(今回は現行のPCX125(JK05)を例にとって考えます)
可能性① バッテリーの劣化
バッテリーは経年劣化していきます。しかし、充電したら少しだけ性能が戻ります。なので、充電しただけではまたしばらくすると、バッテリーが上がってしまいます。
バッテリーが2~3年以上経っている、またはすごく安物であれば、とりあえず新品に替えてみましょう。
可能性② 操作ミス
サイドスタンドでエンジンを切ったけど、イグニッションのノブを゛I”(ON)の位置のままにしてしまった。
イグニッションのノブを゛O”(OFF)の位置とハンドルロックの位置の間にして放置した。(詳しくはこちら)
可能性③ 消費電力過多
カスタム等によって、グリップヒーターや温熱ベスト、ライトや盗難抑止装置など、ノーマルの状態よりもたくさん電気を使うと、発電する電気の量より、消費する電気の量が大きくなってしまいバッテリーが上がってしまうことがあります。
可能性④ セルの使い過ぎ
宅配のお仕事をされてる等で、始動してエンジン停止するまでの距離が短く、一日に何度もセルによる始動をする場合には、バッテリーに蓄えてある電気はすぐなくなってバッテリーが上がります。
アイドリングストップの機能にはバッテリー上がりを抑制する機能がありますが再始動時に電力を使うことには変わりありませんので、多用には注意が必要です。
可能性⑤ 故障
故障により発電してない。または発電量が少ない。充電されない。漏電等の可能性があります。
個人で故障個所を見つけるのは大変だと思いますので、①~④を自分で確認してもらっても心当たり無い場合には、信頼のおけるバイクショップへ修理に出されるのが良いかと思います。
今回は現行のPCX125(JK05)を例にとって考えましたが、可能性②以外はどのバイクもおおむね一緒ですので参考になれば幸いです。
なぜこんなに中古が高いのか
なんでこんなに中古が高いの!?とよく言われます。
近年の中古車はほんと高くなっています。
今年の初めくらいにピークは過ぎた感がありますが、
程度の良い車両なら新車の価格を上回る中古車というのも珍しくないくらい中古車の高騰はまだまだ続いています。
その原因を私なりに考察してみたいと思います
【短期的原因】
新車の供給量の不足
コロナ過の時代に工場が一時停止したり、海上物流が遅延したりして、新車の不足が発生しました。それがまだ尾を引いていて、だいぶましになってきていますが、新車の不足がまだまだ解消されていません。供給量が足りないという事であれば、メーカーは新工場を立てて、もっと作れば売れるわけなのですが、EVシフトの流れがありメーカーはエンジン車の新工場などへの投資を控えています。新車が不足すると、それに伴って中古車の価格も高騰します。
日本が海外に買い負けている
アジアでの人口増、好景気によって日本よりバイクが足りない国があります。またこの円安も相まって、貿易商さんは日本にある中古車を大量に仕入れてアジアへ輸出することで商売になっています。つまり、日本にある中古車が海外に買い負けているといえます。
【長期的原因】
販売数の減少
少子高齢化および若者のバイク離れにより、特に50ccは売れなくなっています。たくさん売れないと規模の経済により、価格が上がってしまします。
補修部品の高騰
高騰している理由はわかりませんが、メーカーからの補修部品は高騰傾向にあります。補修部品の価格が上がれば、中古車を整備するコストが上がります。
バイクショップのスタッフの働き方改革及び人件費高騰
働き改革によってサービス残業などが改善し、最低賃金上昇や、人手不足により、人的コストが上がっています。
お客様の志向の変化
中古車においても昔より安かろう悪かろうより、ある程度信頼が必要になり、しっかりした整備した中古車が求められるようになってきたのではないかと思います。
バイク業界の社会的責任
昔は何でもありだったものが、バイク業界としてルール化されているものが少しずつできていています。現在ではメーター改ざんや事故車を隠しての販売も難しくなってきています。
口コミの拡散
一昔前は、たまにお客様を泣き寝入りさせても、経営ダメージはそんなになかったと思われますが、これだけSNSが広まり、口コミが拡散してしまう世の中になりました。しっかりした中古車を販売しないと炎上してしまうリスクがあり、中古車を整備するうえでコストがかかるようになっています。
故障が少なくなっている
年々バイクの性能が上がり故障が少なくなっています。故障が少なくなっているので、修理で稼いでいるバイクショップの儲け口が減り、中古車に利益を求めている傾向があるのではないかと思います。
また、故障は少なくなっていますが故障した際には高額化の傾向もあり中古車整備のコストアップにもつながっています。
(旧車の高騰は別の原因もある気がしますので、今回は旧車を除いた考察としました)
まとめ
短期的な原因と長期的な原因が重なって中古車が高騰してます。
短期的な原因の方が、今の高騰に影響している分が大きい様も思えますが、
仮に数年して短期的な原因が収まったとしても、長期的な原因における影響はより大きくなっているでしょうから、昔みたいに安い中古車を得ることは、今後かなり難しくなってくるのではないかと思います。
なので、お客様の中には「短期的な原因で中古車高騰しているのだから今は様子見しておこう」と考えられる方も多いですが、あまり期待せず買いたい時に買われるのが良いかと思います。そして、どうせ買うなら、高すぎる中古車を無理して買わず、新車がいいと思います。新車不足も少しずつましになってきていますが、まだ契約から少し待つこともあるので、早めに検討して新車を買われることをお勧めします。
当店では、新車に関してはできるだけ在庫を置くようにして、できるだけ値引きも頑張っていますので、よかったらご検討ください。
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