バッテリーの寿命の実際のところ
バイクのバッテリーって何年もつの?と疑問に思ったことありますか?
どこのバイク屋さんでもだいたいみんな口をそろえて2~3年で交換しましょうと言うけど、
人によっては4~5年乗ってるけど大丈夫っていう人もいるし、実際のところはどうなの、というところを今日は解説したいと思います。
国内の有名バッテリーメーカー(GSユアサや古川)のホームページでも、寿命は2~3年と記載されている通りバイク屋さんもうそを言っているわけではありません。
で、実際のところどうなのか。今回は当店で廃棄されたバッテリーをひっくり返してみました。
バッテリーには製造年が書かれていまして、ユアサバッテリーの場合7桁の記号の左から5桁目と6桁目を読んでそれが製造年になります。
このバッテリーの場合は”15″と書かれていますので2015年製造のバッテリーということになります。
たまりにたまっていた廃棄バッテリーの製造年を調べることによって寿命を知る一つの情報になると思います。
その製造年を数えてグラフにしてみました。
メーカーによっては製造年がわからないものもありましたのでそれは”?”としました。
ちなみにまだバッテリーは生きているが余裕をもって交換されたバッテリーは数から省いています。
今回見ていただきたいのは2016~2014のところが数が多いというところ。
(2011と2010以上の数も多いのは、バッテリーがダメになってからも、そのままキックのみで使用されたり、長期バイクに乗っていない方も多数いらっしゃったのでそのあたりの加算が大きいと思います。)
つまりは2013年つまり6年以上バッテリーが持つ人も多数いるが、2016~2014つまり製造から3~5年でバッテリーがダメになった方が多いことは事実のようです。
そこで疑問に思うのは2~3年で交換した方がいいのではないのか?メーカーやバイク屋さんは嘘ついているのか?という点ですが、
嘘ついているわけではありません。
グラフを見てもらう通り2~3年を経過するとバッテリーがダメになる方が増えてきます。
バッテリーの寿命はすごくたくさんの要素で変化します。つまり中には長く持つ人もいれば、2年でダメになる方もいるわけです。
それにくわえて、バッテリーはどれだけ調べてもあと何年持つのかわからず、ダメになるときは急にダメになります。
そこで、新品から何年経ったかだけを見て、そろそろダメになってくるタイミング(2~3年)で交換をお勧めしているということです。
ですので、
万が一の時はダメになってから交換ということで問題ない方は、寿命が尽きるその時まで交換しなくても問題ありませんし、
急にバッテリーが上がってしまったら困る方はやはり2~3年を目安に交換する方がいいということが言えると思います。
一つの参考になれば幸いです。
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